プログラミング開発を効率的に進めるには、コードエディタが不可欠です。このブログ記事では、エンジニアの武器となる優れたコードエディタを紹介します。
コードエディタとは?
コードエディタとは、文字を書くための「ワープロソフト」のようなものですが、特にプログラムコードを書くために特化しています。普通のワープロソフトと違って、プログラムを書くときに役立ついくつかの便利な機能があります。
例えば、プログラミングでは正確なスペルや文法が非常に重要です。コードエディタは、プログラミング言語の「スペルチェック」のようなことをしてくれます。間違ったコードを書くと、その部分をハイライトして教えてくれたり、正しい形に直す提案をしてくれたりします。
また、プログラムは「関数」や「変数」という部品を使って作られますが、これらの部品がどこでどう使われているかを追いやすくするために、コードを色分けをしたり、一覧を表示したりする機能があります。これによって、プログラマーは自分が書いている箇所が全体のうちのどこであるのか、素早く判断することができます。また、最近はAI支援によってコードを自動生成してくれる機能を持つコードエディタもあります。
現代のエンジニアは、プログラム開発においてコードエディタを活用して生産性の向上を図っています。
おすすめコードエディタ5選
このブログ記事では、エンジニアから特に支持の厚いコードエディタを5つ、紹介します。どれもマルチプラットフォーム(Windows、Mac、Linux)対応です。
VSCode
Microsoftが開発している、現在一番人気のコードエディタです。非常に多機能ながら、非常に軽快に動作する高速性に強みがあります。
また、豊富なプラグインが用意されており、これらをインストールすることで機能をどんどん拡張することができます。プラグイン機構を有するエディタは多くありますが、VSCodeの場合はいちばん人気のエディタということもあり、プラグインの取り揃えの多さは世界一と言って良いでしょう。
また、後述するvimの機能を模倣するvimプラグインを入れることで、vimの操作性を取り入れることもできます。
vim
プログラマから根強い人気を誇るエディタです。元々CUI(テキストユーザーインターフェース)上で動作するエディタですが、最近はGUI版も登場しています。操作性が独特で慣れが必要ですが、非常に多機能であり、少ない打鍵数で最速の文字編集を行うことができます。
Cursor
CursorはVSCodeからフォーク(分岐)して開発が行われているAI支援機能を強化したコードエディタです。
このエディタは、開発者がより効率的にコードを書き、デバッグし、複雑なコードを理解しやすくすることを目的としています。Cursorの主な特徴は、強化されたコード補完、リアルタイムのコード解析、および機械学習を活用した予測機能によって、コーディングのプロセスをスムーズにし、時間を節約することにあります。
AI支援機能を中心に、Cursorは以下のような特徴を持っています:
- 強化されたコード補完: Cursorは、現在のコーディングコンテキストを理解し、適切な補完候補を提案します。これにより、開発者はより速く、より正確にコードを書くことができます。
- 予測機能: 機械学習を活用して、Cursorは開発者が次に何を書くかを予測し、コーディングのプロセスを加速します。これにより、開発者は思考の流れを保ちながら、より迅速に作業を進めることができます。
- VSCodeのほぼ全ての機能を継承: VSCodeからフォークされて開発しているため、VSCodeの特長のほぼ全てを兼ね備えています。既存の豊富なVSCodeプラグインもそのまま活用できます。
Cursorは、最新のAI技術を駆使して、開発者の生産性を向上させることを目指しています。これにより、複雑なプロジェクトに取り組む際の障壁を低減し、クリエイティブなアイデアを実現するための時間をより多く確保することができます。
Fleet
FleetはJetbrains社が開発する軽量なコードエディタです。プラグイン機構を搭載しているほか、同社のAI支援サービスと連携して、コーディングにAI生成を取り入れることができます。
Fleetの主な特徴には以下のようなものがあります:
- 高度なプラグイン機構: Fleetは、豊富なプラグインをサポートしており、開発環境をカスタマイズして、さまざまな言語やフレームワークに対応することができます。これにより、開発者は必要な機能を自由に追加し、効率的な開発環境を構築できます。
- AI支援コーディング: JetBrains社のAI支援サービスとの連携により、Fleetはコードの自動補完やリファクタリング提案、バグの識別など、AIを活用した高度な機能を提供します。これにより、開発者はより速く、より正確にコードを書くことができます。
- 軽量かつ高速: Fleetは起動時間が短く、軽量ながらもパフォーマンスが高いことが特徴です。これにより、開発者は待ち時間を最小限に抑え、作業に集中できます。
- シームレスなチームワーク: Fleetは、コードレビューや共同作業を支援する機能を備えており、リモートでのチームワークを容易にします。これにより、開発チームはどこからでも効率的にコラボレーションできます。
JetBrains社の長年の経験と最新の技術が組み合わさったFleetは、現代の開発者が直面する課題に対応するための強力なツールを提供します。Fleetは、軽量でありながらも機能豊富なコードエディタを求める開発者にとって、理想的な選択肢となるでしょう。
Onivim 2
Onivim 2はvim(正確にはneovim)をGUIインターフェースで包んだ総合コードエディタです。これは、vimの強力なキーバインドとモダリティを保持しつつ、現代的な開発環境に求められる機能と使いやすさを提供することを目指しています。Onivim 2は、高速な起動時間とレスポンス、シームレスなGUI操作を特徴としており、vimを愛用するがGUIの便利さも求めるユーザーに最適です。
Onivim 2の主な特徴は以下の通りです:
- Neovimベース: Neovimの強力なエディタエンジンを使用しており、vimの全ての機能をサポートしています。これにより、既存のvimユーザーでも違和感なく移行できます。
- 高速なパフォーマンス: Onivim 2は、応答性と起動速度に特化して設計されています。これにより、ストレスなくコーディング作業を行うことができます。
- 現代的なGUI: シンプルで直感的なグラフィカルユーザーインターフェースを備えており、ファイルのナビゲーション、検索、その他多くの操作が簡単に行えます。
- 拡張機能のサポート: 全てではありませんが、VSCodeと互換性のある拡張機構を搭載しており、コード補完、シンタックスハイライト、デバッグツールなど、豊富なプラグインを利用することができます。
- モダリティと拡張性: vimのモーダルエディタの哲学を維持しながら、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズや拡張が可能です。これにより、個々の開発スタイルに合わせた最適な環境を構築できます。
Onivim 2は、vimの効率性とモダンなエディタの利便性を兼ね備えたユニークなソフトウェアです。コマンドライン操作のパワーとグラフィカルインターフェースの直感性を融合させ、開発者がより快適にコードを書ける環境を提供します。
まとめ
代表的なコードエディタを紹介しました。コードエディタはエンジニアのメインツールであり、生産性に直結するものです。自分の手に馴染むものを時間をかけて評価して選択してください。プラグインをインストールして機能を強化するのも楽しいものです。
コードエディタの能力を最大限に発揮して、あなたのプログラミング副業に役立ててください。
また、統合開発環境(IDE)についての特集記事もあるのでぜひ読んでみてくださいね。
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